年金受給資格期間25年以上から10年以上に短縮。改正年金機能強化法
夜、自室にいる私のところへ年老いた母がやってきた。
近頃はすっかり腰が曲がって歩き方もよろよろしている母の手には新聞の切り抜きが持たれていた。
その新聞の切り抜きの記事を私に手渡し、読んでおくことを勧めて出て行った。
さっそく目を通してみると、年金に関することらしい。
著しく生活力にかけている息子の未来を心配しているのだろう。
年金くらいはしっかり払っておいたほうがいい。
このままでは息子の行く末が心配で死ぬに死ねない。
そんな思いがひしひしと伝わってきて切ない。
新聞記事の具体的な内容は次のようなものだった。
今年の8月から施行される改正年金機能強化法。
何が変わるかというと、年金の受け取りに必要な受給資格期間が今までの25年以上から10年以上に短縮されるとのことだった。
今までは年金を25年以上払わなければ年金を受け取れなかったのが、これからは10年以上払った実績があれば受け取れるようになるらしい。
当然払った期間が短ければ受け取れる年金の額も少ないのは言うまでもない。
しかし、少額とはいえ、年金をもらえるのと全くもらえないのとでは大きな違いだ。
これは、昔は年金を払っていたが今は払うのをやめてしまっている人達にとっては朗報と言えそうだ。
なぜ今になって受給期間の短縮をしたのかというと、これから急増する年金を受けとることが出来ない無年金者を少しでも減らそうという試みなのだそうだ。
一枚の新聞記事から年金について考えた夜だった。
改正年金機能強化法詳しくはこちらから↓
新たに年金を受けとれる方が増えます(受給資格期間25年→10年)